Pスクール厳選・楽しいSTEAM教育向け教材の紹介コーナー② 〜 レゴ® WeDo2.0 編
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2021/06/16
現在世界中でSTEAM教育が広がりを見せて、先進国・途上国の垣根を超えて、小学生程度の子供たちにプログラミング学習の機会が生まれています。
そんなSTEAM教育の教材の分野で、ブロック玩具で有名なレゴ社はいち早くロボットプログラミング教材を商品化させ、世界各国のSTEAM教育の現場に採用され続けています。

出図:
今回はその代表的なロボットプログラミング教材である
かなり充実した専用アプリ
WeDo2.0キットを購入できたら、あとはBluetooth通信できるタブレットやパソコンへ、無料の専用アプリをインストールすることで、直ぐに使うことができます。

このソフトウェアは現在
windows
chromebook
macos
android
ipad
この専用アプリをインストールしてからプロジェクトを新規作成してみます。

あらかじめ用意されたサンプルプロジェクトから学習したいテーマプロジェクトを選択することが出来ます。

例えば
せんぷうき

途中、子供たちが一人でも学習が進めるように、プログラミングの進め方をアニメーションガイドで教えてくれます。

またストーリ仕立てのゲームのようににプログラミングを進めることが出来ます。
ブロックの組み立て手順も3次元モデルでの組み立て図を表示してくれて、どのパーツをどこに組み入れるのか、モニターを見ながら作製することが出来るのもこの教材の優れた点だと思います。

これ以上詳しくは述べませんが、凡例もかなり豊富にあり、さすが世界的なブロック玩具メーカーのレゴだけあって、組み立てるのが好きな子供たちに飽きさせない工夫がされております。
大人ながらにも、プログラミングを抜きにしてもプラモデルを組み立てる時のような楽しさも味わうことが出来て親子で楽しめる要素が満点です。
Scratch3標準のロボット教材
なんといってもmicro:bitと並び、Lego教材シリーズがScratch3言語が公式でサポートしているデバイスプログラミング教材に採用されていることがかなりのアドバンテージと考えます。

他の組込デバイスでは、Scratch3との連携をさせるのにはかなり専門的な知識が必要です。
WeDo2.0などのLegoのロボットプログラミング教材シリーズならば難しいことは気にせずに、タブレットやパソコンからBluetoothで接続可能です。
ここでもWeDo2.0でやれることはシンプルで、
+ モータを動かす
+ ライトの色を変える
+ センサで距離を測る
+ センサで傾きを測る
程度ですが、小学生でこれだけ使いこなせれば十分すぎる...著者は工学系ですが、マイコンの使い方は大学に入ってから独学で勉強してた頃から随分と時代が進んだものです。
本ブログでは、Scratch3とArduino/ラズパイのハードウェアプログラミングを題材に不定期ですが情報配信しています。
直接WeDo2.0を扱う機会は少ないのですが、内部で動いている仕組みはプログラミング教材として色々と参考になるものがあります。
WeDo2.0は“高い”のか?
なんでも安くなっている日本ですので、高々小学生の教材に2~3万は高いのでは無いかという意見も確かに聞かれますがキットの内容を見てみると、
+ サーボモータ
+ 赤外線センサ
+ 加速度センサ(チルト)
+ リチウムバッテリ(本体ユニット)
+ バッテリ充電器
+ Bluetooth通信モジュール(本体ユニット)
+ シリアル通信モジュール(本体ユニット)
+ ギア・ベルトなどの可動パーツ
+ etc...
とこれだけの内容になっており、個別にこれらの材料を調達しようとしても、
またこのキットを購入したら、Bluetooth通信できるタブレットやパソコンがあれば即日学習が開始できるメリットを考えると、かなりお得な値段設定ではないかとも考えられます。
発展性〜組込み技術の世界へ
ここからは小学生向けのロボットプログラミングの話からすると、かなり気が早い話かも知れませんが、WeDo2.0の学びが持つポテンシャルをエンジニア目線で語ろうと思います。
前の回で、Scratch3とArduinoを通信させる技術の概要をまとめてた記事をポストしていました。
これと関連して、WeDo2.0は内部でもBluetooth通信により、パソコン(タブレット)とロボットを無線で繋いで操作することを実現しています。
この共通の仕組みを理解しておくことで、WeDo2.0から始まり、ありとあらゆるデバイスが同様の手順で動作していることを中学・高校の時分に肌で感じられるようになるのは、昔の教育を受けた人間からすると末恐ろしく感じられます。
こんな小さな玩具でも、将来のハイテク産業を担う子供たちが作るであろう最先端工学に繋がっていると思うと感慨深くもあります。
そこまで至るまでにはもちろん数学や科学分野の学習も必要になってくるのですが、なればこそ小学生の早い段階から「WeDo2.0」のような楽しくロボットプログラミング(組込み技術の初歩)を学べる教材に触れる機会を与えてあげるべきではと思うわけです。
ただSTEAM教育の重要度を理解し、将来の国際的な技術競争力の礎にも影響しかねないものと判断し、積極的に国策として自国の教育に力を注いでいる国もある一方で、日本はかなり政治的な判断が遅いです。
子供の習い事のような一家庭の教育課題止まりで話が進んでいるようで、残念なことです。
日本は非英語圏だけあって、他国と比べてもかなりのディスアドバンテージから始まっています。
このまま進むと、この分野でもかなりの溝を空けられて、10〜20年後はかなり悲惨な状況に陥っている可能性も高いような気がします。
いずれにせよ、
まとめ
今回は思いの外、WeDo2.0がプログラミング教材としてはかなり優秀であると感じたので、コラム的にまとめてみました。
WeDo2.0から始めた学びが、ゆくゆくは社会の産業を担う子供たちのハードウェアプログラミングのきっかけになっている、というのは言い過ぎかも知れませんが、現在のSTEAM教育に貢献している教材であることは間違いありません。