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2020/01/14
以前、別のサイトでNodejs x Alpine x DockerでScratch3.0の独自Extensions(拡張機能)を作成する開発環境を整えるような記事の内容を取り上げました。Raspberry Pi 4登場以前のラズパイのハードウェアスペックでは、Scratch3.0のオフライン版をソースビルドするのがとても厳しかったため、誰でも利用できる学習教材とは言えないものでした。ということで、ここは大人しくRaspberry Pi OSのビルド済パッケージ版を利用する手順をご紹介しておきます。
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Scratchデスクトップの注意点
オフラインでもScratch3を利用できるアプリは、Scratchデスクトップと呼ばれています。詳細はこちらのScratch Wikiに解説されております。各OSごと、特にLinux系OSであれば、各ディストリビューションにインストールできるか、安定動作するかなどなど考慮することがあります。ありがたいことに、Raspberry Pi OS
上でScratchデスクトップが動作するという、アプリケーションが去年の8月頃に公開されていたようです。参考: Scratch 3 Desktop for Raspbian on Raspberry Pi今回は動作確認も兼ねて、手元のラズパイ3B+にインストールしてみたいと思います。
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Scratchデスクトップのインストール
ここではお手元のラズパイのOSがRaspbian Busterでインストールされていることを前提としております。まずは、メニューから設定 > Add/Remove Software
に進みます。すると、パッケージマネージャが立ち上がるので、scratch3
で検索すると、scratchデスクトップ
のインストーラが見つかりますので、これを選択してOK
ボタンを押すとダウンロードとインストールが開始します。
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アプリの起動
アプリケーションがインストールされると、メニューにショートカットが出来ているので、立ち上げてみます。アプリが完全に起動にはしばらく時間がかかります…気長に待ちます。以下のようにScratch3
が正常に立ち上がると成功です!これでオフラインでもお手軽にscratch3
が利用できるようになりました。ラズパイ3+はたまにコケる
Scratchデスクトップ
ですが、少し不安定な挙動もあり、今後色々とデバッグされていくとは思います。頻度は高くないのですが、メモリ不足なのか、たまに起動に失敗して固まってしまうことがあります。そんな場合には、ラズパイを再起動するとアプリケーションが起動するようになると思います。
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サクサク動かしたいならメモリはあった方が良い!
公式には、Raspberry Pi 4のメモリ2GB以上バージョン
が推奨されているようです。Raspbian 3B+(1GB)で動かした時のメモリ使用量をメモしておきます。まずは、バックグラウンドで他のアプリも少し動いておりますが、Scratchデスクトップ
起動前は以下のような感じです。この時点で530MBくらいを使っています。そして、起動してアプリを動かしてみたら、この時点で800MB弱まで占めてしまいました…。確かに、ラズパイ3B+で動かないわけではないのですが、動作が途中重くなったりして快適な操作ではなさそうな感じです。
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まとめ
今回は、Scratchデスクトップ
の導入だけを解説しましたがいかがだったでしょうか。もし今からプログラミング学習用にラズパイの購入検討をされる場合には、ぜひとも動作に余裕を持たせる意味で、4B+のメモリ4GB版を最初から購入していた方が良さそうです。参考サイト
(英語のインストール解説) Scratch 3 Desktop for Raspbian Buster on Raspberry Pi 4